「無罪請負人」弘中惇一郎弁護士(前)

カルロス・ゴーン事件|私はこう見る④

「無罪請負人」弘中惇一郎弁護士の強みと弱み

前回の記事の、「性格分類」の「自信型」の解説は、弘中弁護士を語るために書きました。

人柄はよく知りませんが、自他ともに認める「無罪請負人」の実績から言えば、「自信型」の上位10%の「上澄み部分」の人に当たると思います。

私は実績しか知りませんから、「人柄」「人望」については言及する知識がありません。

本当に「器の大きい」「人格・識見の兼ね備わった大人物」かどうかは、この人の弁護士事務所でともに働いたことのある弁護士さんが一番知っているでしょう。

実績として、特筆大書されるのは

「ロス疑惑」の三浦和義を無罪にした。

「薬害エイズ事件」の帝京大学副学長の安倍英(たかし)を一審無罪にした。

但し、安倍はその後、急死したため、二審(高裁)以降は裁判をしていない。

検察は控訴してますから、安倍が生きていたら、二審以降「逆転有罪」になった可能性は否定できません。

「陸山会事件」で小沢一郎の無罪を勝ち取る。

小沢一郎は、未だ若い代議士時代に、自分の師匠の田中角栄の「ロッキード裁判」を一回も欠かすことなく、傍聴し、検察の手の内を研究していました。

その学習効果あってか、「政治資金」の運用についてはいわゆる「秘書団」を何重にも、クッションのように複層的に絡ませて、万が一の時の「自分へのダメージ」をミニマム(最小限)にする「システム」を作り上げていました。

大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件

元厚労省の事務次官の村木厚子さんの冤罪事件です。

これは良かったと思います。

しかし、これは、証拠を改竄した担当検事らの、公判維持があまりにも杜撰だったのであって、裁判の一部始終を傍聴したわけではないので、主任検事たちの「自滅」か弘中弁護士の「法廷戦術」が凄かったのかは、私には結論は出せません。

 

《無罪を勝ち取れなくて、「監獄」にぶち込まれた被告人も結構いる》

「ライブドア粉飾決算事件」・・・ホリエモン、実刑確定で服役

鈴木宗男・・・・懲役2年の実刑で服役

守屋武昌・・・元防衛省事務次官、懲役2年6か月の実刑で、服役

村上正邦・・・・元自民党参院会長(参院のドン)懲役2年2か月の実刑で服役

 

《有罪だが執行猶予を何とか取れたもの》

木村剛・・・東大経済学部卒の元日銀エリート

コンサルタントとして、竹中平蔵と組み、「銀行の不良債権問題」に関与。

「日本振興銀行刑事事件」で逮捕起訴され、懲役1年執行猶予3年の有罪判決。

本人は控訴せず、有罪判決は確定。

 

《不起訴となったもの》

女優、高畑淳子の長男、高畑裕太の「性的暴行事件」

高畑と被害女性との間で「示談」が成立し「不起訴」となった。

★「無罪請負人」を自認する割には、必ずしも「勝率は高くない」ようですね。

他にも、Wikiには、自分が弁護を引き受けた「著名人」が綺羅星のごとく並んでいますが、

 

《政治家、実業家、有名芸能人等、「金持ち」の弁護しか引き受けない弁護士ではないのか?》

私の率直な印象です。

実際、現在も小沢一郎の顧問弁護士です。

偶々、私は弁護士の友人が比較的多いですが、友人たちはそんなに儲かっていませんよ。

私が知る限りでは、そんなに裕福ではない。

ひどい場合は、せっかく弁護して、勝訴を勝ち取ってやったのに、弁護士報酬を払わずに、夜逃げされたケースを聞きました

そして、一昔前は、「サラ金の過払い金の返還」などの、労力の割には報酬の少ない「事務作業」をメインにやっていた弁護士も多かった。

弘中弁護士は冤罪の恐れのある、金と力のない「庶民」を弁護士報酬を度外視して「手弁当」で弁護する「正義の味方」ではないでしょう。

 

《「ロス疑惑」の三浦和義や「薬害エイズ」の安倍英を無罪にしたことは、それが、長い意味で「日本の社会」に「公益」をもたらしたのだろうか?》

確かに「ロス疑獄」の時は、メディアの報道が過熱して、ある意味三浦の人権を損なう面もありました。

しかし「事件の構図」は三浦和義という「稀代のワル」が、計画的に日本国外(米国)で、協力者とともに、綿密に行った計画的犯行であり、「悲劇の夫」を演じて、日本に帰国してしまえば、「アメリカの捜査機関」は手出しできないという計算が合ったことは確かです。

裁判では、検察が「アメリカの三浦の共犯者の証言」という協力を得られなかったことで「推定無罪」となったのだと、私は理解しています。

アメリカの捜査当局は、「日本人の悪党に、自分の国の「庭」で犯罪を犯してまんまと逃げかえられた」という、顔に唾を吐きかけられたような、怒りを感じていたでしょう。

アメリカ当局、特に担当したロス市警は、三浦の日本での裁判の行方を注視していました。

そして、三浦の無罪が最高裁で確定した2003年から5年後の2008年、米国領サイパンに遊びに行ったところを、待ち構えていたアメリカの捜査当局から、「殺人罪及び共謀罪」で逮捕され、ロスに移送された後「始末」されたんだと思います。

その時、ロス市警に対して、強硬に三浦の釈放を要求したのが弘中弁護士であることは既に書きました。

「限りなく真っ黒に近い三浦」は、無罪が確定するまで「13年間」留置所にいましたが。

私は、それは日本のために結果的に良かったと思っています。

何故なら「保釈金」を受け入れて、保釈すれば、逃亡するか、証拠の隠滅を図るだろうし「プロの保険金殺人者」として、もう数人の女性が更に犠牲になっていた可能性は否定できません。それも、弘中弁護士が無罪にしたかもしれませんが。

 

「薬害エイズ事件」・・・Wikiより

https://web.archive.org/web/20190221104347/https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%AC%E5%AE%B3%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%82%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

製薬会社の「ミドリ十字」と帝京大学の副学長の安倍英が結託して、血友病患者に対して「エイズウィルス」の混入した「非加熱血液製剤」を使用し、エイズに感染させ、600人以上の死亡者、犠牲者を出した事件です。

★安倍英を無罪にすることにより、「医者が判断を間違って患者を殺しても「業務上過失致死」にすらならない」という印象を「世間」に与えたことは確かです。

私が見る限り、この弁護士の赫赫(かくかく)たる弁護人実績の中で、納得のいくのは「大阪地検の証拠改竄事件」の弁護のみです。

それでは、弘中弁護士の命式を見てみましょう。

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