空亡している柱の「帝旺」|坂本花織
紀平選手に次いで取り上げるのは、2018年の「全日本女王」の坂本花織選手です。
既に、実績は十分なのに、未だGoogleで検索して、「坂本」と入れて、候補を見ても「花織」と出ないので、早く検索候補に挙がるように頑張ってほしいです。
平昌冬季五輪は惜しくも6位でした。
それでは命式を見てみましょう。
四柱推命鑑定命式|坂本花織

宿曜経 参宿【辰巳空亡】
辰巳空亡なので年柱、月柱、時柱が空亡している。
しかし、年柱と月柱の「辰」は時柱の「酉」と支合するので解空(空亡が解けること)する。
ちなみに、「辰―酉の支合」は「大吉」の意味でもあります。
結果的に、時柱の空亡のみ残ります。
時柱が空亡しているので天乙貴人が死んでしまいました。
総合評価|「大出世」する暗示を多く持っている。
3年後の北京五輪で「金」を狙うには、「4回転」をマスターし、うまくプログラムに取り入れて、如何に、「ロシア4回転娘」達に肉薄するか。「追う立場」ですね。
北京冬季五輪に向けてのポジティブ要因
➀「魁罡(かいごう)と印星の両極端効果」
②時柱が空亡しているが十二運が「帝旺」なので大出世する可能性がある。
➀の「魁罡(かいごう)と印星の両極端効果」は私の造語です。
★要は、魁罡(かいごう)と同柱に「印星」があると。
A 大出世する。
B 冷酷なサイコパスになるかいずれかです。
過去記事の解説を御参照ください。
「コンクリ事件」の主犯の宮野も、二柱に庚辰―魁罡(かいごう)―偏印が有りました。
現在19歳で、既に、女子フィギュア界で確固たる「地歩」を気づいているので、Aの「大出世」の方でしょう。
傷官が2個と多いですが、「表現力」の星でもありますので、芸術点にプラスとなるでしょう。
華蓋は芸術の星でもあります。
「好色の星」の咸池を持つ女性は美人が多いといわれます(?)
文昌貴人は「某大家の先生」の専門書によると、「文才があり、有名な作家には必ず、文昌貴人がある」と書いていますが、実例を見ると非常に例外が多いです。しかし、出世した力士の多くが文昌貴人をもっていました。2017年12月から、2018年1月にかけて連載した「大相撲シリーズ」では、有名力士に文昌貴人を持つ人が多くて解釈に苦労しました。
「理論」と「鑑定実例」のギャップが非常に埋めにくい星でもあります。
日柱の天干は4月初旬生まれの丁(蝋燭の火)です。
未だ、「寒の戻り」も有り、寒風が吹くと「火」が消えてしまいます。
従って月令は得ていません。
その意味で、命式の構造自体は強くありません。
ちょっと偏って変わった命式
正官や偏官の「官星」がない。
ちなみに傷官は「官星」ではありません。
★食神と「同一コインの裏表」で、「泄星(せつせい)」と呼びます。
「泄」は「排泄」の「泄」ですが、意味するところは、自分の内部の物を「吐き出す」から「表現力」に繋がります。
女性から見て、
正官は
- 夫
- 結婚を前提とした彼氏
偏官は
- 愛人
- 遊び相手の男性
を意味します。
正官も偏官も無いということは、「男性との縁が薄い」ということです。
「独身主義」ではなく「結婚願望」があるのなら、将来「気合を入れた婚活」をせざるを得ないでしょう。
さて、「時柱が空亡しているが十二運が「帝旺」なので大出世する可能性がある」
についてですが、昨年2018年3月~4月の平昌五輪シリーズの記事で、金メダルを取ったロシアのザギトワ選手のところで詳しく解説しました。
★ザギトワと同じ、空亡している柱の十二運が「帝旺」です。
この「空亡している柱の「帝旺」」を持つ著名人として、3年前に、国民に惜しまれつつ崩御された、タイのプミポン国王ことラーマ9世がいます。

現在、19歳ですから
大運
11歳~21歳 戊寅―傷官―死
凶星こそ巡ってきませんが、厳しい「傷官」の十年です。
ジュニア時代から、北京五輪の前年の2021年までこの大運です。
逆に言えば「実力を発揮しにくい大運」であれだけの実績を残せたのは立派だと思います。
2019年 19歳
己亥 食神・・・・・劫殺
食神は、プレッシャーの少ない年運でしたが、前年、前前年に比べて成績はいまいちだったようです。
2020年 20歳
庚子 正財・・・・「囚獄&白虎殺」
怪我にだけは注意してください。
2021年 21歳
辛丑 偏財・・・・血刃 同じく怪我に注意です。
北京五輪
大運が変わります。
2020年 21歳~31歳
丁丑―比肩―墓・・・・血刃
厳しい「傷官の大運」を抜けて、疲れを感じずに突っ走れる「比肩」の10年間です。
但し、血刃が巡るので「暴走」に注意です。
2022年 22歳
壬寅 正官・・・・劫殺
北京五輪は、2022年2月で、未だ誕生日は来ていないので、22歳になっていませんが、2月の節分明けには正官の年運に代わります。
正官の年運は男女ともに「念願成就」の年です。
坂本花織選手の場合、今年2019年からの年運は、食神、正財、偏財、正官と吉星が続きます。
ここが、「ロシアの4回転トリオ」と違うところです。
★「宿命」は坂本花織選手に「微笑んで」いますが、「幸運の女神の後ろ髪」をしっかりと捕まえられるか否かは、彼女の努力と工夫次第でしょう。
ご検討を祈ります。